田中耳鼻いんこう科

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〒359-1163 埼玉県所沢市西狭山ヶ丘1-3118-11

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Medical 診療案内

耳の病気

外耳:耳垢栓塞、外耳炎、外耳道湿疹など
中耳:急性化膿性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性穿孔性中耳炎、真珠腫性中耳炎術後処置など
内耳:めまい、難聴、耳鳴りなど

の治療を行っています。

特に中耳炎に対してはなるべく鼓膜を切らない方針で治療を行っていますが、難治性の場合や内耳障害を伴う場合には鼓膜切開術や鼓膜チューブ挿入術を行っています。

耳の病気トップ

このような耳の症状でお悩みの方は、ご相談ください。

  • 耳が痛い
  • 耳漏がある
  • 聞こえが悪い
  • 耳鳴りがする
  • めまいがする など
耳の病気

外耳の病気

耳垢栓塞

耳垢栓塞(じこうせんそく)とは、耳垢(みみあか)がかたまりになって、耳の穴をふさいだ状態です。
耳垢は、耳垢腺からの分泌物や耳の中で剥がれ落ちた古い皮膚、空気中のホコリなどを含んでいます。耳掃除を怠ると、耳垢が耳の穴をふさいでしまいます。逆に、耳掃除をしすぎて耳垢を耳の奥に入れてしまうのも耳垢栓塞の原因です。また、プールやお風呂などで耳に水が入ることで耳垢がふやけ、穴をふさいでしまうことでも起こります。
耳垢栓塞になると軽度から中度の難聴が発生します。皮膚が炎症を起こし、痛みや耳鳴り、めまいが起こることもあります。
治療の基本は、耳垢の除去です。専用の吸引機や耳用鉗子(かんし)を使用して除去します。かちかちに硬くなってしまったものには、耳垢水という液体で耳垢を柔らかくしてから洗浄や吸引を行います。

外耳炎

外耳炎とは、耳掃除などで傷ついた外耳道(耳の入り口から鼓膜)の皮膚に細菌が感染し、炎症を起こした状態です。
耳掃除のしすぎや、プールの水などで刺激を受けると、感染を引き起こしやすくなります。別名「外耳道炎」とも言います。耳の痛みやかゆみが起こり、炎症が進むと夜も眠れないような痛みや、耳だれ、発熱することもあります。
治療としては、外耳道の消毒を行います。そのために、点耳薬や軟こうの使用や、抗生剤を内服していただきます。痛みが強い場合は鎮痛剤を処方します。おできができていたら、切開して膿を出すこともあります。

外耳道湿疹

外耳道湿疹とは、外耳道の皮膚に湿疹ができている状態です。
耳掃除で耳の皮膚をこすってしまったことで湿疹を起こし、赤く腫れたり、強いかゆみが生じたりします。かゆみが気になるからとさらに耳掃除を行うと、なかなか治りにくくなります。悪化するとカビ(真菌)が繁殖して、耐えられないほどのかゆみが起こす「外耳道真菌症」になりかねません。
治療には、ステロイド外用薬を処方します。かゆみがひどい場合は、抗ヒスタミン剤などが処方されることもあります。耳掃除をするにしても、綿棒などを使わず入り口を指で軽くふき取るだけにしましょう。

外耳についてのQ&A
耳掃除はどのぐらいの頻度で行えばいい?
基本的に耳の中は触らないでください。見えないところを触るのは危険です。どうしても耳の入り口にある耳垢が気になるようでしたら、誰かに耳垢のみをピンセットでつまんで取ってもらうようにしてください。その時も、綿棒や耳かきは外耳道を傷つけたり耳垢を奥に押し込んでしまったりするため使用しないでください。自分で耳掃除をするのは危険なのでやめてください。耳の中はとてもデリケートなので、注意が必要です。
耳垢をとるだけで受診していいのでしょうか?
可能です。特に小さなお子さまは耳の穴が小さく、耳掃除が難しいです。ご家庭での耳掃除は、お子さまが急に動いた時などに外耳道や鼓膜を傷つけてしまう可能性があり危険です。大人も、取りにくい耳垢があるときは無理せず、耳鼻咽喉科を受診してください。
耳の中に異物が入ってしまった。どうしたらいい?
お子さまで小さいおもちゃやビーズなどを耳に入れてしまうケースや、大人の方で綿棒の先や虫などが入ってしまうケースがあります。家庭で取るのは難しいですし、外耳道を傷つけてしまう可能性もありますので、ご相談ください。

中耳の病気

急性化膿性中耳炎

急性化膿性中耳炎は、病原菌が中耳に入り込み、炎症を起こした状態です。

多くは風邪をひいた後などに、病原菌が耳管(耳と鼻の奥をつなぐ管)から入り込んで感染します。炎症が強くなると鼓膜は赤くなり痛み始めます。
また、中耳に膿がたまってくると鼓膜が腫れ痛みが強くなります。ひどいと鼓膜に穴が開き、そこから膿が流れ出てきます(耳漏)。

治療は、基本的には抗生剤の内服を行います。耳漏を認めるときは丁寧に耳処置、鼓室処置を行い、点耳液を使用します。
鼻・のどの病原菌が原因なので、鼻水が汚い時やのどがいたい時は、そちらの治療も合わせて行います。

中耳炎
鼓膜チューブ挿入術

中耳炎により鼓膜の奥に貯留した液がなかなか排出しない場合や炎症が強く内耳障害を来すような中耳炎の場合は、鼓膜に中耳と外耳をつなぐ管(鼓膜チューブ)を挿入します。鼓膜チューブは、鼓膜に留置するとても小さな管です。

鼓膜をわずかに切開して片耳または両耳に鼓膜チューブを入れます。鼓膜チューブによって痛みや難聴が起こることはほとんどありません。

鼓膜チューブ挿入術は、比較的簡単な手術で術自体は5分もかからず終了します。成人の場合は、一般外来で行うことができます。しっかりと麻酔をして行うため痛みはほとんどありません。お子さんの場合も患児の協力が得られれば十分外来で行えますが、難しい場合は全身麻酔をかけて行うことになります。一度挿入した鼓膜チューブはしばらくの間、挿入しておきます。その後、自然に脱落してしまう場合とそのまま、鼓膜に挿入された状態で安定している場合があります。

この場合、時機を見てチューブを抜去しますが、鼓膜にチューブが入っていた場所に穴が残ることがあります。その穴は、鼓膜穿孔閉鎖術や鼓膜形成術を行って閉鎖することになります。

中耳についてのQ&A
急性化膿性中耳炎になったらお風呂やプールはどうしたらいい?
プールやお風呂に入れるかどうかは状態によって医師が判断します。詳しくは診療時にご相談ください。
鼓膜を切開したら、耳が聞こえなくなりませんか?
鼓膜切開によって、聴力に支障をきたすことは基本的にはありません。切開にて中耳にたまった水を取り除くため、通常は聞こえが良くなります。ただし、難治性の中耳炎の場合、何度も切開を繰り返すことにより鼓膜が不可逆的な変化をきたし、難聴になることがあります。切開の必要性があるかどうかは医師の判断によります。
中耳炎を繰り返すと耳の聞こえが悪くなるって本当ですか?
小さいお子さまは中耳炎を何度も繰り返すことがありますが、治療できちんと治せることができれば難聴が生じることはありません。耳の痛みを訴えなくなったからといって治療を途中でやめると、中耳炎が慢性化し難聴の原因となります。

内耳の病気(めまい)

メニエール病

メニエール病の診断基準は、めまいを繰り返すことと、それに蝸牛症状(難聴・耳鳴り・聴覚過敏)の悪化を伴うものとされています。
内耳はリンパ液に満たされていますが、何らかの原因で内リンパ液が増加し、内リンパ水腫を起こすと、めまいや聴覚の神経細胞が刺激され、めまいや難聴、耳鳴りなどの症状を起こします。前ぶれなく突然、回転性のめまいで発症することが多く、朝、目が覚めるとぐるぐる回っていて起き上がれないようなことがあります。発作を繰り返すうちに、難聴や耳鳴りが進行する場合があります。

メニエール病は若干女性に多く、発症年齢は30歳代後半から40歳代前半にピークがあるとされています。ストレスや睡眠不足、疲れなどが内リンパ水腫の原因一つとされています。

メニエール病

治療は、内耳の循環改善剤や利尿薬が主体でそれにビタミン剤や場合によってはステロイド薬、安定剤の内服を併用します。吐き気が強いときは制吐剤を、めまい発作が激しいときは点滴や注射を行い、安静をとります。

内耳についてのQ&A
めまいがするようになりました。耳鼻咽喉科を受診するだけでよいですか?
めまいはどの科目で診てもらったらいいか迷う症状のひとつです。耳からくるめまい(内耳性めまい)であれば耳鼻咽喉科の領域ですが、手足のしびれやまひ、ろれつが回らないうまくのみ込めない、激しい頭痛がするなどの症状があれば頭からくるめまい(中枢性めまい)である可能性があるため、頭を詳しく調べることのできる設備(MRI)がある医療機関を初めに受診していただくのがよいでしょう。
とは言え、自分のめまいが、内耳性めまいなのか中枢性めまいなのか、判断は難しいかもしれません。まずは当院までご相談いただき、診察した上で必要であれば対応可能な医療機関をご紹介いたします。
年のせいか、人と話していて聞き返すことが多くなりました。これって難聴ですか?
加齢に伴い、聴力が落ちてくると相手の話を聞き分ける能力が低下します。テレビの音や話し声が大きくなってきた場合は難聴の可能性があります。自分では気付かないこともあります。家族や身近にいる人が気にかけてあげることが大切です。難聴もひどくなれば、補聴器で聴力を補うことも可能です。時には難聴を訴えて受診した患者さまの中には、単に耳垢がつまっているだけの方や中耳炎の方もいます。耳垢の除去や、中耳炎を改善することにより難聴が改善します。まずは耳鼻咽喉科医師による診察をご検討ください。
補聴器を使うべきか悩んでいます。どうなったら使用を始めるべきですか?
これぐらいという具体的な目安はありませんが、聞こえないことで生活に支障が出る場合は使用を考えても良いでしょう。その点はメガネと似ているかもしれません。その方の状態にあった補聴器でないと役に立ちません。当院の院長は日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医です。詳しくは診療時にご相談ください。

鼻の病気

アレルギー性鼻炎、花粉症、急性鼻炎、急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎、蓄膿症、鼻出血、鼻腔悪性腫瘍など、あります。

よく知られているものは、アレルギー性鼻炎です。
大きく二つに分類され、

  • 通年性アレルギー性鼻炎:ハウスダスト、ダニ、カビなどが原因
  • 季節性アレルギー性鼻炎(花粉症):スギやヒノキ、ブタクサなど春や秋の花粉が原因

当院ではスギ花粉とダニに対する舌下免疫療法を行っております。

風邪をひくと急性鼻炎を起こし透明な鼻水が出たり鼻がつまったり、しばらくすると色のついた鼻汁が出たりします。
そのまま治る方もいますが、鼻の奥の副鼻腔に炎症が及ぶと、急性副鼻腔炎となります。前頬部の痛みや頭痛、歯の痛みとして感じることもあります。

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このような耳の症状でお悩みの方は、ご相談ください。

  • 鼻水が出る
  • 鼻がつまる
  • くしゃみが止まらない
  • においがしない など

急性副鼻腔炎で膿が副鼻腔に貯留し3カ月以上治らなかった場合、慢性副鼻腔炎と呼び、これがいわゆる蓄膿症です。薬や処置でゆっくり治る場合もありますが、手術をしないと改善しないこともありますので、耳鼻咽喉科の医師の診察をご検討ください。鼻水が止まらない場合は早めにご相談ください。

鼻の入り口に血管が豊富で血の出やすい場所があります。鼻炎を起こすと鼻の入り口がただれ、少しの刺激で出血しやすくなります。その場合、鼻炎の治療が必要となります。
鼻炎がなくても突然出血することがあります。出血している場所により止血しにくい場合もあります。がんが原因で出血することもあります。鼻血が止まらないときも、耳鼻咽喉科の医師の診察をご検討ください。お早めに受診してください。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎は、ハウスダストやダニ、花粉等、体にとって異物である抗原(アレルゲン)を鼻から吸入し、鼻の粘膜に付着したこれらの異物を除去しようと鼻の粘膜が過剰に反応することによっておこる、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを主症状とする病気です。喘息との関連もあります。

アレルギー性鼻炎には、通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎とがあります。
通年性アレルギー性鼻炎のアレルゲンは、ハウスダストやダニ、ペットの毛、カビ等、どこの家にもある一般的なもので、一年中症状がでます。
もう一つの季節性アレルギー性鼻炎のアレルゲンは、スギ、ヒノキ、ブタクサ等の花粉で、花粉症とも呼ばれます。花粉症の場合、目のかゆみ等の眼症状、口唇の腫れたやただれ等の口腔粘膜病変を伴うこともしばしばあります。

治療は通年性と季節性で若干異なりますが、大筋では同じです。
基本的には抗アレルギー剤の内服や点鼻、ステロイド剤の内服や点鼻、鼻閉が強い場合は血管収縮剤の点鼻などを行います。

通年性アレルギー性鼻炎とは

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目がかゆいなどの症状に悩まされていませんか?
これらのアレルギー症状が、花粉シーズンに起これば「花粉症」が考えられますが、一年中季節を問わず起こる場合は「通年性アレルギー性鼻炎」が考えられます。
日本人の約4人に1人が「通年性アレルギー性鼻炎」であるという報告もあります。

くしゃみなどの症状は物事に集中できず、勉強や仕事や家事など日常生活に影響を及ぼします。
本来の力を発揮することができず、生活の質が低下することもあるでしょう。
そこで当院では、より快適な毎日を送っていただくため、通年性アレルギー性鼻炎の検査・治療を行っています。

舌下免疫療法

当院では「舌下免疫療法」という、長期的に症状をおさえることを目指す治療法を行っています。 舌下免疫療法には下記の二つの種類があります。

アレルギー性鼻炎などに対する鼻粘膜焼灼術

当院では鼻づまりやアレルギー性鼻炎などの患者さまに対して、高周波装置を使用した鼻粘膜焼灼術を行っています。痛みや出血が少ないため、外来での日帰り手術に適しています。

鼻粘膜焼灼術についてのQ&A
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どんな人がうけるの?
  • アレルギー性鼻炎⇒いわゆる花粉症やダニ、ほこり、動物などのアレルギーのある人。(過敏症の人にもOK!)
  • 肥厚性鼻炎⇒鼻づまりを改善する点鼻薬を使用しても年中鼻がつまっている人。
  • 妊娠中や授乳中で薬を飲みたくない人。
  • 薬を飲むと眠くなってしまう人。
  • 薬を飲んでも効かない人、薬を飲みたくない人。
何歳からできるの?
当院では16歳頃から行っています。
【小児(16歳未満)の場合は、医師の診察によって決定します】
成長期のお子さんに関しては骨の発達段階であり、行えないことがありますので医師の診察が必要です。
適した時期は?
花粉症のシーズン中は行いません。
春の花粉症なら12月中に終了するように計画を立てます。
通年性のアレルギー(ダニ、ほこりなど)は比較的、症状の軽い秋に行います。
料金って高いの?
【3割負担の場合】
両鼻の場合:9,500〜10,500円(税込)
片鼻の場合:6,000〜7,000円(税込)
実際にどうやってするの?
麻酔液を浸したガーゼを鼻の中に入れ、鼻の粘膜をしっかり麻酔します(表面麻酔)。
鼻の中に直接注射することはありません。
麻酔後、鼻の中の粘膜を内視鏡カメラで観察しながら焼いていきます。
処置中の痛みに関しては個人差がありますが、ほぼ痛みを感じない方から軽い痛みを感じる方までいらっしゃいます。
(強い痛みがあれば麻酔を追加します。)
術後は…?
  • 当日の入浴・飲酒・激しい運動は出血の危険性がありますので避けてください。
  • 術後一時的に鼻づまりなどを感じることがあります。
  • 術後、痛みを感じることがありますが、その際には処方された鎮痛剤を頓用で内服してください。
  • 治療後しばらく外来にて処置を行います。
  • その後、間隔はあいてきますが、鼻の中の傷がなくなるまで約2カ月は定期的に(1~2週間に1回)受診していただきます。
完全に治るの?
鼻粘膜焼灼術を受けたからといって完全に症状が消失するわけではありません。
症状の改善率として鼻づまりは8割くらい、鼻汁・くしゃみは6割くらいの改善率とされています。
人によっては数カ月から数年で元の状態に戻ってしまうこともあります。
改善がみられない場合は、何回か繰り返し行うことで改善されていくことがあります。
症状の改善が不十分な場合は医師と相談して今後の治療方針を決めます。
改善がみられない場合は鼻の中の構造を改善する手術がありますが、入院施設のある病院を紹介させていただくことになります。
その他、分からないことや疑問などありましたら医師、看護師に気軽にお尋ねください。

花粉症とは

花粉症とは

人体にとって異物である“花粉”が引き起こすアレルギー性鼻炎を花粉症といい、日本人の42.5%の人が花粉症と推定されています。

アレルギー反応を起こす花粉はさまざまです。もっとも罹患者数が多いのはスギ花粉症。ほかに、ヒノキ、カモガヤ、スズメノテッポウ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ等のさまざまな花粉症があります。
発症年齢は20~30歳代が中心です。遺伝的な要素もあります。
治療は、程度によって違いますが、抗アレルギー剤や漢方薬の内服、点鼻ステロイド剤や点鼻血管収縮剤の使用等が主です。

花粉飛散の1週間くらい前、もしくはわずかに症状が出始めたらすぐに花粉症治療薬を内服し始めると、シーズンを通じての症状が軽くすむと言われています(初期療法)。症状がひどく内服点鼻液の使用などでは改善が得られない方や抗アレルギー剤で眠くなってしまう方、どうしても薬を服用したくない方等は、レーザーや高周波で鼻粘膜を処置することにより、くしゃみ、鼻汁、鼻づまりの改善をはかる事もできます。
その場合、鼻腔内の構造の問題もあるので、十分な改善が得られるか、医師との相談を行いましょう。

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スギ花粉症についてはこちら

急性副鼻腔炎

鼻腔の周囲には、副鼻腔と呼ばれる空洞がたくさんあり、これらの副鼻腔は、小さな孔を通じて鼻腔とつながっています。鼻の粘膜はウイルスが感染しやすく、感染すると鼻腔や副鼻腔の粘膜に炎症がおこり腫れます。
その後、細菌が感染して、粘膜の炎症はさらにひどくなります。肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、モラクセラ・カタラーリス等が原因菌とされています。
上顎の虫歯の原因菌がその上にある副鼻腔(上顎洞)に炎症を起こすこともあります(歯性上顎洞炎)。この場合は歯科での虫歯の治療が重要となります。

鼻腔と副鼻腔をつなぐ孔は小さく、炎症により粘膜が腫れるとその孔がふさがり、副鼻腔の粘膜も腫れ膿がたまってきます。この状態が急性副鼻腔炎で、放置すると慢性副鼻腔炎へ移行することがあります。膿性鼻漏、鼻づまり、頭痛、発熱、頬の痛み、眼痛などが主な症状です。
症状が比較的軽く、発症してからの期間が短い場合は、鼻汁の吸引やネブライザーによる薬剤吸入、抗生剤等の内服で軽快します。

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改善しない場合は上顎洞洗浄などの排膿が必要となります。さらに炎症が激しいと、近くの目や脳、視神経に炎症が波及し、まれに眼窩蜂巣炎や髄膜炎、脳膿瘍などの頭蓋内合併症をおこします。この場合は、強力な抗生剤の使用と手術による排膿が必要です。

慢性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎の治りが悪く、慢性化したものを慢性副鼻腔炎と言います。
慢性化の原因としては、副鼻腔の炎症により粘膜が腫れることによりたまった膿が鼻腔に排出できなくなること、また、逆にたまった膿により炎症がさらに進み、粘膜が肥厚し、場合によっては鼻茸(ポリープ)が発生し、それによりたまった膿がさらに排出できなくなること、といった悪循環に陥っている状態が指摘されています。

アレルギー性鼻炎やアレルギーに関係する免疫細胞である好酸球やアスペルギルス・カンジダといった真菌なども慢性化の原因となるとされ、アレルギーと細菌・真菌感染が同時に起こること病態を悪化させると考えられています。
治療は鼻腔と副鼻腔をつなぐ孔を広げる目的で行う副鼻腔開大処置やネブライザー吸入に加え、炎症を抑え膿を排出させる作用のある消炎酵素剤や粘膜の線毛のはたらきを活性化させて膿の排出を促す線毛機能改善剤を内服し、さらに、免疫機能を向上させ、鼻からの分泌物を抑える作用のあるマクロライド系抗生剤を少量、3~6カ月間内服する(マクロライド少量長期療法)といった治療を行います。
この治療法はスギ花粉症を体質から改善する治療法です。方法は1日1回、この錠剤(シダキュア)を舌下に置き、1分間保持するというものです。

鼻出血の治療 ~鼻血がでたときは~

鼻出血の原因

鼻出血の大部分は、鼻の入り口にあるキーゼルバッハ部位からのものです。子供の出血のほとんどはこの部位からの出血です。大人の場合、高血圧症や糖尿病などの基礎疾患がある患者さまでは、鼻の奥の方から出血することがあります。その場合は大出血になる恐れがあります。

また、脳梗塞などの患者さまで血液の流れをよくする薬を内服されている方は、キーゼルバッハ部位からの出血でも血が止まりにくく、出血量が多くなることがあります。鼻副鼻腔に腫瘍がある時も出血することがあります。この場合、出血を繰り返す以外に、鼻づまりや痛みを伴うことがあります。

キーゼルバッハ部位
鼻に指を入れると指先に触れることができる中央の硬い部分

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診察室にて

まず、どこからの出血かを診察にて明らかにします。診察室の視診ですぐわかる場合とわからない場合があります。
わからない場合は、鼻腔内を内視鏡カメラにて観察します。場合によっては、X線検査やCTを撮る必要がある場合もあります。

出血点がわかる場合

  • 鼻炎がある時は鼻炎の治療を優先します。どんなに止血処置しても炎症があると出血を繰り返します。(出血量が多いときは止血処置をします。)
  • キーゼルバッハ部位からの出血で量が少ない場合や出血している血管が細い場合、子供などは薬で止血します。
  • キーゼルバッハ部位からの出血でも量が多い場合や、鼻の奥から出血している場合は電気で焼灼して止血します。
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出血点がわからない場合
鼻腔内では複雑で見えないところから出血することがあります。また、出血しているところがわかっていても鼻の中の構造でどうしても止血処置ができないことがあります。その場合は、鼻腔内に抗生剤のついたガーゼやスポンジを詰め込み圧迫止血します。
止血剤の点滴をすることもあります。出血量が多いことが状態で推測される場合は、入院にて安静をとらないといけない場合があります。

基本的な鼻出血の対処法
  • 上体を起こして椅子や床に座る姿勢をとり、顔をやや下に向け血液がのどに流れ込まないようにします。
  • 親指と人さし指で鼻の下の方をつまみ、5~10分圧迫します。この際、冷たいタオルや氷嚢で鼻を冷やすと血管が収縮しやすくなります。

注1:鼻にティッシュペーパーなどを詰めると鼻に傷をつけることがあるので避けましょう。
注2:上を向いたり横になったりすると、血液がのどに流れやすくなります。血液が流れ込んだ場合は、飲み込まず吐き出しましょう。20分以上、鼻を圧迫しても出血が止まらない場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。受診前に必ず、対応できるかどうかを電話等で確認してきてください。

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のどの病気

ほとんどが風邪症候群と呼ばれるものですが、時として扁桃炎や扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍、急性喉頭蓋炎、喉頭浮腫などといった強い炎症を伴う疾患になります。のどが痛い場合は、耳鼻咽喉科を受診することをご検討ください。当院では内視鏡カメラにてしっかりとした診察が可能です。

その他、のどにはがんができることがあります。早めの治療で改善できる場合があるのでのどに違和感がある場合も、耳鼻咽喉科を受診することをご検討ください。

このようなのど・声・顔の症状でお悩みの方は、ご相談ください。

  • いびきをかく
  • 扁桃が晴れている
  • 舌に何かできている
  • 味覚障害
  • 声がかすれる
  • むせやすい
  • 飲みにくい
  • 顔が腫れている
  • 顔面神経痛
  • 顔の外傷
  • 頸部リンパ節腫瘍
  • 頸部腫瘍 など
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風邪症候群

風邪症候群とは

いわゆる「風邪」のことです。ウイルス感染により主に鼻やのどに炎症を起こします。鼻水、鼻づまり、のどの痛み、痰や咳、発熱、頭痛、全身倦怠感、関節痛などの症状が起きます。胃腸にくれば「胃腸風邪」となります。治療は、身体を温かくし、睡眠、栄養や水分を十分に取り、できるだけ安静にするよう努めましょう。熱は体がウイルスと戦っているため、高くなります。無理に下げる必要はありません。咳は、気道にある痰や、炎症の残骸を体の外に出すために出ます。無理にとめる必要はありません。

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しかし、過剰な熱は、必要な栄養水分をとる体力や、正常な判断をする力さえも奪ってしまう事があります。過剰な咳は、睡眠や摂食を妨げ、場合によっては周りの人に風邪をうつしてしまう可能性があります。風邪に伴った過剰反応は薬を使って和らげましょう。炎症によりのどや頭や関節が痛くなることもあります。これらも、ひどければ薬で軽くすることができます。風邪に対してはいわゆる、対症療法(個々の症状を緩和する治療)を行います。

風邪症候群のQ&A
風邪をひいたのですが、内科と耳鼻咽喉科、どちらで診てもらえばいいの?
風邪をひくと内科を受診する方が多いかと思います。間違えではありませんが、内科ではのどや鼻の中をしっかり診る先生は少ないかと思います。むしろ、聴診器を胸に当て、肺の音を聞いたり、胸のX線検査をすることが多いのではないでしょうか?おなかがいたければ、おなかを触診し腹部のX線検査をするかもしれません。つまり、肺炎や胃腸風邪が心配な方は内科を受診すべきです。逆に主な症状が、鼻水やのどの痛みなど鼻やのどにある場合は、耳鼻咽喉科を受診するのが良いと思います。耳鼻咽喉科の医師はのどや鼻の中をしっかり診ます。「急性喉頭蓋炎」という病気があります。これは、口から見ることが出来ないのどの奥にある喉頭蓋と呼ばれる構造物が炎症で腫れる病気です。のどの痛みとともに息の通り道が腫れるため、窒息の恐れがあります。耳鼻咽喉科医師は内視鏡カメラで診察することができます。この病気の患者さまが内科を受診し、単なる風邪として治療され、家に帰ってから窒息して亡くなるといったことが実際にあります。のどの痛みがあるときは耳鼻咽喉科の診察を受けることをご検討ください。
子どもが風邪をひきました。小児科と耳鼻咽喉科、どちらで診てもらえばいいの?
内科の場合と同じで、主な症状が耳や鼻、のどにある場合は、耳鼻咽喉科を受診するのが良いでしょう。小児は中耳炎になりやすいにも関わらず、耳の穴は小さく、診察が難しいです。まして、耳垢があると、鼓膜の所見をしっかりとることが困難になります。無理に耳垢を取って外耳道を傷つけてしまうこともあります。耳鼻咽喉科の医師であれば、耳垢は取り除き、鼓膜までしっかり診ることができます。しかし、症状がひどい咳や、呼吸が苦しそうな場合、熱が異常に高い場合などの時は、肺炎や気管支炎の可能性があるため、小児科受診が望ましいです。下痢や吐き気などの消化器系の症状がある時も小児科を受診するのが良いと考えます。
インフルエンザも耳鼻咽喉科で検査や治療できますか?
可能です。当院でも検査、治療を行っています。

急性咽頭炎・急性扁桃炎

急性咽頭炎・急性扁桃炎とは

咽頭や扁桃に炎症を起こした状態で、風邪を引き起こすウイルス(アデノウイルス、コクサッキーウイルス、EBウイルス等)や細菌(溶連菌、インフルエンザ菌、肺炎球菌・黄色ブドウ球菌等)が原因とされています。最近では、性生活の多様化に伴い咽頭の性感染症が増加していると言われ、淋菌やクラミジア、ヘルペスなども咽頭炎の原因となります。そのほか、汚れた空気、薬剤、有毒ガスなどを吸いこんだ時にも起こります。治療は、ウイルスが原因と考えられれば対症療法ですが、細菌感染が考えられれば、抗生剤の内服、ひどい時は点滴を行います。扁桃炎を繰り返す場合は、手術をして扁桃を摘出する場合もあります。ご相談ください。

扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍

扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍とは

細菌やウイルスにより扁桃に炎症を起こす「急性扁桃炎」が悪化し、扁桃の周囲に炎症が波及し、酷い場合は、扁桃の周りに膿がたまってしまう状態です。たいてい、右側か左側、どちらかの扁桃の周囲に炎症が起こり、どちらかののどが激しく痛くなります。口が開けにくくなり、水や唾液さえも飲み込むのがつらくなります。声も出しにくくなり、酷いと呼吸困難に至る場合もあります。治療は抗生剤や消炎鎮痛剤を投与し膿がたまっている場合は注射器で吸引したり、切開するなどして排膿します。

扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍のQ&A
扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍の違いは何ですか?
症状が似ていますが、扁桃周囲膿瘍の方がより悪化した状態です。腫れたところを注射器で刺して、膿が引けてきたら、周囲膿瘍となります。
放置すると炎症が頸部、されには胸部にまで波及し死に至ることもあります。のどに激しい痛みがある場合は、耳鼻咽喉科の診察をご検討ください
扁桃腺は手術で取った方が良いのでしょうか?
扁桃炎を繰り返す(年に4~5回)場合は手術して取ることも一つの方法でしょう。扁桃周囲膿瘍ならば、その1回だけでも手術の適応があります。扁桃炎は扁桃に感染した細菌やウイルスに扁桃の組織内にあるリンパ球が過剰に反応して生じます。

急性咽頭蓋炎

急性咽頭蓋炎とは

気道と食道が分かれるところに、食べ物が気道に入らないようにするふた「喉頭蓋(こうとうがい)」があります。そこに炎症が起きた状態を急性喉頭蓋炎と呼びます。食事をしたり、唾液を飲み込んだりするたびに動くため、のどに激しい痛みを感じます。炎症が強くなるとピンポン玉のように腫れあがり、気道をふさぐため窒息の恐れがあります。口から見ることはできません。耳鼻咽喉科では内視鏡カメラで診察、診断することができます。炎症が見つかれば腫れを引かせる治療をします。窒息する可能性が高い場合は、一刻を争うため気管切開術(のど仏の下に気管に直接つながる穴を作ります)が必要なことがあります。

急性喉頭蓋炎のQ&A
どんな人が急性喉頭蓋炎になりやすいですか?
以前は子どもに多い病気でしたが、現在は成人に多くみられるようになりました。原因はヘモフィルスインフルエンザ菌(B型)などの細菌やウイルス感染と言われています。

声帯ポリープ

声帯ポリープとは

声を使いすぎたり風邪をひいたり、たばこを吸ったりすると、声帯の粘膜に炎症が起こり、声が出しにくくなります。このような時に、さらに声を使いすぎたり、無理に声を出したりすると、炎症を起こした声帯の粘膜がさらに腫れてポリープとなります。炎症が起きた状態であれば、声帯を安静に保てば(極力声を出さないようにすると)、声が元に戻ります。ポリープが出来てしまうと炎症が治まってもポリープが残ってしまい声枯れは治りません。小さなポリープであれば、消炎剤などを服用したり、吸入薬を使用したり、声帯を安静に保ったりすることで治ることもありますが、大きくなると手術で切除しないといけなくなります。

声帯ポリープのQ&A
ポリープを作らないように気をつけることはありますか?
声帯ポリープは喉の炎症がきっかけで起こるので、風邪をひかないようにしましょう。風邪で声が出しにくくなってしまった場合は、極力声を出さないようにすることが大切です。カラオケや応援などで声を出すときは、声帯にかかる負担を減らすために、腹式呼吸での発声方法が良いとされています。たばこは声帯の慢性炎症の原因となります。禁煙が必要です。
どんな人が声帯ポリープになりやすいですか?
学校の先生や歌手、アナウンサー、政治家など声をよく使う職業の人、お喋りが好きな人、カラオケが好きな人などは注意が必要です。風邪をひいている人は当然ですがなりやすいです。
喉頭がんの場合も声枯れが起こるようですが、声帯ポリープとの違いはありますか?
声帯ポリープは治療により改善しますが、喉頭がんは放っておけば死に至ります。患者さんの声を聞けばある程度判断は可能です。耳鼻咽喉科ではカメラを使い直接声帯を見ることによって診断することができます。必要なら組織を取ることもできます。声が気になる時は、お早めにご相談ください。

咽頭腫瘍・喉頭腫瘍

咽頭腫瘍・喉頭腫瘍とは

体の組織が異常に増殖している状態が腫瘍と言います。腫瘍には良性と悪性があります。咽頭や喉頭の良性腫瘍にはウイルスが原因のものや粘膜の下の血管や線維、脂肪、筋などが原因でできるものもあります。悪性腫瘍にはいわゆるがんと呼ばれているものや肉腫とよばれるもの、血液のがんと呼ばれているリンパ腫などがあります。

咽頭腫瘍・喉頭腫瘍のQ&A
咽頭腫瘍と喉頭腫瘍、それぞれどんな症状がありますか?
咽頭腫瘍はできる場所によって症状が違います。咽頭は上中下に分かれています。上咽頭腫瘍は鼻の奥の咽頭が中心の腫瘍で、大きくなると鼻がつまったり、鼻血が出たり、耳と上咽頭はつながっているため耳閉感が出たりします。中咽頭腫瘍は口から見える咽頭が中心の腫瘍、下咽頭は食道の入り口近くの咽頭が中心の腫瘍で、嚥下時の引っ掛かり感や異物感、飲み込みづらさなどがでます。痰に血が混ざったりすることもあります。始めは、あまり痛みはありませんが、大きくなると痛みが出ることもあります。喉頭腫瘍は声帯付近に腫瘍があれば、声枯れ、声の出しにくさなどでます。声帯に出来た癌は早期に発見されることが多いため、治癒率が高いです。
どんな人は気をつけた方が良いですか?
お酒やタバコが好きな方は注意が必要です。アルコールやニコチンを摂取し続けていると、咽頭・喉頭の粘膜を傷つけ、がんの発生率が高くなるとされています。禁酒や禁煙、定期的な検診を心がけましょう。

こどもの病気

お子さまはさまざまな耳の病気・鼻の病気にかかります。
大人のように症状をうまく伝えられないので、家族が気付いてあげることが肝心です。

下記のような症状が気になる際は、当院へご相談ください。

    耳について

  • 耳垢が多い
  • 耳をよく触る
  • 聞こえが良くない
  • TVの音が大きい
  • 聞き返すことが多い

    鼻について

  • 鼻水・鼻づまりが続く
  • 鼻血がよく出る
  • くしゃみをする

    のどについて

  • 咳が止まらない
  • 痰がつまる
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花粉症

花粉症で見られるサイン
  • 鼻が詰まっている
  • くしゃみが出る
  • くち呼吸をしている
  • 目が充血している
  • 目をよくこする
  • 集中力が続かない
  • 顔をしかめる
  • 鼻血が出やすい

花粉所の低年齢化が進んでいます。「鼻アレルギーの全国疫学調査」では、2008年の調査では0~4歳の1.1%、5~9歳の13.7%、10~19歳の31.4%が花粉症でしたが、2019年の調査では、0~4歳の3.8%、5~9歳の30.1%、10~19歳の49.5%が花粉症というデータとなりました。花粉症に悩むお父さん・お母さんは自分のお子さまの様子も気にかけてあげましょう。ただし「風邪かな」と思う症状も花粉症である可能性があります。気になることがあれば当院にご相談ください。

花粉症体質を改善するための「舌下免疫療法」が可能です

スギ花粉症に対しては、飲み薬、点鼻薬、点眼薬等の治療だけでなくは「舌下免疫療法」も行えます。舌下免疫療法とはスギ花粉症を体質から改善するとして注目されている治療法です。仕組みはこれまで注射で行われていた「減感作療法」と同じで、スギから抽出したアレルギーの成分を錠剤にしたものを舌の下に置き、1分間保持するというもので、注射と違って痛みはありません。

もっと詳しく舌下免疫療法について知りたい方はこちらもご覧ください。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎で見られるサイン
  • 鼻が詰まっている
  • くしゃみが出る
  • くち呼吸をしている
  • 目が充血している
  • 目をよくこする
  • 集中力が維持できない
  • 顔をしかめる
  • 鼻血が出やすい

アレルギー性鼻炎にはスギ花粉などが原因で起こる「季節性のアレルギー性鼻炎」とハウスダスト やダニなどが原因で起こる「通年性のアレルギー性鼻炎」があります。アトピー性皮膚炎や喘息を持つお子さまはかかりやすいので注意してみてあげましょう。点眼薬、点鼻薬、飲み薬で治療を行います。気になることがあれば当院にご相談ください。

副鼻腔炎

副鼻腔炎で見られるサイン
  • 粘り気のある鼻水が出る
  • 鼻がつまっている
  • 咳が出る
  • 集中力が続かない
  • いびきをする
  • くち呼吸をしている

鼻の奥にある副鼻腔で急性の炎症が起こった状態。中耳炎同様、風邪をきっかけに菌が入り込むことで起こります。他にも、虫歯やアレルギー性疾患が原因で起こることもあります。頭痛や嗅覚障害などに苦しむケースもみられます。治療は主に抗菌薬を使用しますが、重症になると手術が必要になります。気になることがあれば早めに当院にご相談ください。

中耳炎

中耳炎で見られるサイン
  • 夜泣きをする
  • 呼びかけても反応がにぶい
  • 聞き間違いが多い
  • テレビの音が必要以上に大きい
  • 耳をよくいじる
  • 機嫌が悪いことがある
  • よくぐずる
  • 落ち着きがない

抵抗力の弱いお子さまがかかりやすい中耳炎。風邪をきっかけに喉や鼻から菌やウイルスが入りこむことで起こります。お子さまは耳の痛みや違和感をうまく表現できませんので注意深く見てあげましょう。進行レベルによって治療法は異なり、抗生物質の服用によって治療を行うのが基本ですが、ひどくなると鼓膜を切開するケースもあります。気になることがあれば早めに当院にご相談ください。

扁桃炎

扁桃炎で見られるサイン
  • 40℃近い高熱が出る
  • だるそうにしている
  • リンパが腫れている
  • 食べ物・飲み物が飲みにくい

菌やウイルスが入りやすい扁桃腺。炎症が起こると腫れて、膿がたまったり、痛みが生じたりすることがあります。小さいお子さまは免疫力が弱いため、炎症が起こりやすく、中耳炎を併発することもあります。抗生物質や解熱剤の服用で症状がおさまりますが、症状を繰り返す場合は扁桃の摘出も選択肢になります。気になることがあれば早めに当院にご相談ください。

こどもの感染症

小さいお子さまは抵抗力が弱いため、感染症にかかりやすいので注意が必要です。
保育園や学校や行楽地など、外出先で感染する可能性があります。
病原体が身体に入り込む方法としては、咳やくしゃみなどで飛び散った病原体が口や鼻から感染する「飛沫感染」と病原体がついたものに触れて感染する「接触感染」があります。
ここでは、お子さまがかかりやすい感染症についてご紹介します。

こどもの感染症
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
症状 発熱、だるい、頭痛、耳の下やあごの下が腫れるなど
原因 ムンプスウイルスの飛沫感染、接触感染。くしゃみや咳から感染します。
流行時期 3〜8月
インフルエンザ
症状 38℃を超える熱が3日間程度続く、頭痛・筋肉痛・腹痛が起こるなど
原因 インフルエンザウイルスの飛沫感染、接触感染。くしゃみや咳から感染します。
流行時期 12~3月

RSウイルス感染症

症状 発熱、咳が出る、鼻水が出るなど
原因 RSウイルスの飛沫感染、接触感染。くしゃみや咳から感染します。
流行時期 11〜1月
溶連菌感染症
症状 38℃以上の発熱、喉が痛い、小さい赤い湿疹、吐き気、腹痛など
原因 A群β溶血性連鎖球菌の飛沫感染、接触感染。くしゃみや咳から感染します。
流行時期 12~7月
手足口病
症状 口、手、足に水ぶくれができる、38℃以上の発熱、食欲がないなど
原因 コクサッキーウイルス、エンテロウイルスの飛沫感染、接触感染。鼻水や唾液、便からも感染します。
流行時期 6~8月
ヘルパンギーナ
症状 発熱、喉が痛い、喉の奥に水ぶくれができるなど
原因 コクサッキーウイルスの飛沫感染、接触感染。くしゃみや咳から感染します。
流行時期 6~7月
プール熱(咽頭結膜炎)
症状 39℃以上の発熱、喉が痛い、目やに、頭痛など
原因 アデノウイルスがプールの水を通して感染。または飛沫感染、接触感染もあります。
流行時期 6~9月

睡眠時無呼吸症候群

当院では、睡眠に関する詳しい問診と診察をした上で、夜間、睡眠中の内容なので、家でできる検査の予約を行います。
検査当日は、検査の詳しいやり方を説明し、機械を持ち帰っていただきます。
家では、2~3晩検査を行っていただきます。検査が終わったところで、機械を医院へ持ってきていただきます。
解析が終わったところで受診していただき、結果を見ながら、今後の治療方針を説明させていただきます。

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睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)

診断

睡眠障害国際分類での診断基準では、これ以外に睡眠障害となる身体疾患、精神疾患、薬物使用がない人で、睡眠時にいびきが大きく、朝起きたとき熟睡感がない昼間の眠気がひどい等の症状がある人が、1時間あたり5回以上無呼吸ないしは低呼吸といった、呼吸イベントが起こる場合(AHI>5)、もしくは、症状の自覚はなくても1時間あたり15回以上無呼吸ないしは低呼吸といった呼吸イベントが起こる場合(AHI>15)に診断されます。

無呼吸(Apnea)とは、寝ている間の呼吸が10秒以上止まっている状態をいい、低呼吸(Hypopnea)とは、換気が通常の50%以下になる浅い呼吸が10秒以上つづく場合を言います。1時間あたりの無呼吸の数を無呼吸指数(AI)、低呼吸の数を低呼吸指数(HI)といい、これらを合わせた数を無呼吸低呼吸指数(AHI)といいます。無呼吸が一晩(7時間)に30回以上、あるいは1時間あたり5回以上ある状態(AI>5)を睡眠時無呼吸症候群と診断する場合もあります。

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疫病

成人男性の約3~7%、女性の約2~5%にみられます。男性では40歳~50歳代が半数以上を占める一方で、女性では閉経後に増加します。

症状

もっとも多い症状はいびきです。次に多いのは昼間の眠気です。
睡眠中に無呼吸や低呼吸が繰り返されることにより、それに伴う脳波的な覚醒反応が睡眠の質を悪くするとされています。結果として熟睡感の低下や起床時疲労感、日中の眠気が起こります。
それ以外にも、起床時の頭痛、夜間のトイレ回数の増加、集中力や記憶力の低下、EDの原因になるとも言われています。交通事故や労働災害など重大な社会問題を引き起こすこともあります。

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病態

睡眠中に呼吸が止まる状態が繰り返されると、体に取り込まれる酸素の量が少なくなり、心臓血管系を中心に、さまざまな臓器に障害をもたらします。
無呼吸低呼吸指数が5以上という基準は、この数が5を超えると高血圧症を伴いやすいというデータがあるためです。また、無呼吸低呼吸指数が20以上の中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群を放置すると、心筋梗塞、脳梗塞、生活習慣病、眠気による事故等の確率が高くなるとされています。
実際一般の人に比べると、高血圧症は2.5倍、心不全は4.3倍、脳血管障害は2.89倍、罹患しやすいといわれています。

原因

睡眠時無呼吸症候群のうち、上気道の閉塞により起こるものを閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS:Obstructive Sleep Apnea Syndrome)と言います。
上気道の閉塞の原因は、扁桃肥大、軟口蓋低位、口蓋垂肥大、肥満による咽頭腔の全周性狭窄、舌根沈下、小顎、鼻づまりなど先天的なもの、後天的なものとさまざまです。

治療

無呼吸低呼吸指数が15以下のものを軽症、15から30のものを中等症、30以上のものを重症と分類します。肥満があれば減量が必要となりますが、1日2日の短期間にできるものではありませんから、月、年単位で行っていきます。

軽症から中等症の場合は、症状があまりなければ、減量を勧めるのみで経過を見ることもありますが、症状があれば下顎が睡眠時に落ちないようにする、スリープスプリント(マウスピース)を歯科にて作成します。
中等症でも症状がひどい場合や重症の場合は、無呼吸を改善するためのマスクを装着し就寝する方法(CPAP療法)になります。

このマスクにはホースが付いていて、空気を送る機械につながります。この機械からは強制的に空気が出ており、自動的に空気の量を増やしたり減らしたりするものと、ある一定量の空気を送るものと2種類あります。
CPAP療法で9割以上無呼吸低呼吸を減らすことができます。こうした装置を使うことが出来ない場合は咽頭を広げる手術をすることになります。
治療方法は検査の値ですべてが決まるものではありません。肥満度、鼻づまりの有無、咽頭や下顎の形態等により個人差があります。耳鼻咽喉科を受診することをご検討ください。

まずは、いびきを指摘され、昼間の眠気がある方はご相談ください。

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舌下免疫療法

舌下免疫療法(スギ)

スギ花粉症については、平成26年10月8日から舌下免疫療法が一般診療所でも行えるようになりました。これはスギから抽出したアレルギーの成分を錠剤にしたものを、舌下にしばらく保持というもので、以前注射で行われていた減感作療法と似た原理です。
スギ花粉症を体質から改善する治療法で、治療期間は4~5年と言われています。

スギ花粉症に対する舌下免疫療法

シダトレン・スギ花粉舌下液(スギ花粉症の減感作療法薬)が保険適用となり、平成26年10月8日から一般診療所でスギ花粉症の舌下免疫療法を行うことができるようになりました。この治療は、舌下免疫療法についての指定講習会を受講し、テストを受け資格を得た医師のみが行える治療です。

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平成30年6月からお子さまでも保険適応となり、当院でも使用出来るようになりました。

スギ花粉症ではない患者さま、重症の気管支喘息の患者さま、がんや他の全身性の疾患に伴い免疫系に異常がある患者さま、一度この治療を受けたことがあり、この薬でショックを起こしたことがある患者さまなどは受けることが出来ません。
これ以外でも、通常の気管支喘息の患者さま、高齢者、妊産婦、授乳婦、他の薬剤(非選択的β遮断薬や全身性ステロイド薬など)の使用中の患者さま、スギ花粉症以外のアレルギー反応が強い患者さまなどは状態によっては治療を受けられないことがあります。

この治療法はスギ花粉症を体質から改善する方法です。方法は1日1回、この薬液(シダトレン:スギのエキスを薄めたもの)を舌下に滴下し、2分間保持した後、飲み込むというものです。
以前注射で行われていた減感作療法と似た原理です。重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす可能性はありますが、少ないと言われています。
初めに行うときは医師看護師の管理下に医院にて行いますが、その後は自宅で毎日行います。薬液の量や濃度を2週間かけて徐々に増やしていき、3週目からは一定量を使用します。主は副作用は口内炎、舌下腫脹、口腔内腫脹、咽喉頭掻痒感、耳掻痒感、頭痛などです。喘息発作時、気管支喘息の症状が激しいとき、急性感染症罹患時や体調が悪いとき、抜歯後など口腔内の術後または口腔内に傷や炎症などがあるときは行いません。定期的に医師の診察が必要です。

治療開始時期について

スギ花粉が飛んでいる時期は、新たに治療を開始することは出来ません。
スギ花粉症の「アレルゲン」は「スギ花粉」であり、花粉が飛んでいる時期はアレルゲンに対する体の反応性が過敏になっています。そのため、スギ花粉症が飛んでいない時期に新たに治療を開始することが大切です。

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通年性アレルギー鼻炎

通年性アレルギー鼻炎の原因

通年性アレルギー性鼻炎の主なアレルゲン(アレルギーの原因)は「ダニ」です。「塵ダニ(チリダニ)」とも呼ばれて、とても小さく肉眼ではほとんど確認できませんが、家の布団やじゅうたん、畳やカーテンなどにたくさん生息しています。

通年性アレルギー鼻炎の診断

1.問診

「いつ症状が現れるか」「どのぐらいの期間、悩まされているのか」などをうかがいます。

2.検査

血液検査でアレルギーの抗体を調べたり、ダニエキスを注射するなどして皮膚反応を確認したり、鼻の粘膜を観察したり、鼻水を採取して好酸球を調べるなどの検査によって診断します。

通年性アレルギー鼻炎の治療

1.ダニアレルゲンの除去

部屋の掃除を頻繁に行い、ダニやダニの死骸、糞便の除去をしてください。
掃除機をかける、布団を干す、寝具はまめに洗濯をするなどを日頃からまめに行う必要があります。

2.薬物療法

飲み薬、目薬、鼻への噴射薬などがあります。症状に合った薬物治療を行うことが可能です。ただし、一時的な作用しかありません。

舌下免疫療法(ダニ)

通年性アレルギー性鼻炎(ダニ)に対する
舌下免疫療法

舌下免疫療法とは

当院では「舌下免疫療法」という、長期的に症状をおさえることを目指す治療法を行っています。
身体にアレルゲンを慣らしていくことで症状を和らげ、根本的な体質改善を目指す治療法です。
免疫療法は花粉症にお悩みの方向けにも別の方法で行われています。詳しくはこちらへ

これまで、ダニアレルゲンに関しての免疫療法というと「注射」による治療しかありませんでしたが、2015年12月にダニに対する舌下免疫薬「ミティキュア」が発売されました。
舌の下に錠剤を置いて、1分間程度保持するだけです。自宅で服用でき、保険も適用されます。
注射のような痛みもありませんので、お子さまでも治療を続けやすくなりました。

ダニアレルゲンが体内に入り、免疫反応が起こることで症状が抑えられると考えられています。
症状が抑えられないとしても、アレルギー治療薬を減らすことができることもあります。

通年性アレルギー性鼻炎(ダニ)に関して、詳しくはこちらのサイトをご確認ください。

服用方法

服用は1分間、舌の下に保持するだけです。唾液で溶けてなくなります。
その後、5分間はうがいや飲食はしないでください。
また、服用前後2時間は運動や飲酒、入浴は避けていただきます。

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治療スケジュール

1. 検査・診断および初回の服用

「検査によって通年性アレルギー性鼻炎と診断された12歳以上の方でないと舌下免疫療法は受けられません。
初回の投与は医療機関で行います。

2. 初回投与から1週間

はじめの1週間は1日1回1錠、ダニアレルゲンエキスが少量(3,300JAU)含まれる薬を服用します。

3. 2週目以降

2週目以降は1日1回1錠、ダニアレルゲンエキスが10,000JAU含まれる薬に変更して、服用を続けます。
以降、医師の指導のもと受診を続けていただき、3~5年間を目安に治療を行っていきます。

舌下免疫療法を希望される方へ

アレルゲンを投与する治療なので、アレルギー反応が起こる可能性があります。
また、副作用が起こる可能性もゼロではありません。詳しくは当院にご相談ください。

予防接種(インフルエンザ)

インフルエンザとは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスの感染によって発生する疾患です。
毎年、だいたい12月~3月にかけて流行します。

主な症状

風邪とは異なり、全身症状が見られること、高熱が出ることが特徴です。

  • 38℃以上高熱
  • 喉の痛み
  • 鼻水
  • 倦怠感
  • 関節痛
  • 食欲不振
  • 頭痛 など
インフルエンザの感染から症状発生までの流れ

インフルエンザは非常に感染力が強いウイルスで、感染者の咳やくしゃみで飛び散った小粒子に含まれるウイルスが、周囲の方の呼吸器に侵入して飛沫感染します。
感染から症状が出るまでの流れを下記の通りです。

感染
感染した方のくしゃみから飛沫感染します
潜伏
約1~3日間潜伏し、症状はまだ出ません。
自覚しないまま、他の方に飛沫感染することもあります。
発症
発症すると38℃以上の高熱や全身症状が出てきます。
多くは1週間程度で回復します。
重症化
発症後、肺炎や脳症などの合併症入院、死亡することもあります。
もともと基礎疾患がある方は症状が重症化することもあります。
インフルエンザの予防接種

予防接種はインフルエンザの「発症」と「重症化」を防ぐために行います。
流行する12月~3月より前に予防接種を受けましょう。
お年寄り、慢性的な疾患のある人は重症化のリスクが高い方ですので、接種するようにしましょう。

インフルエンザはA型、B型といった種類があり、その時々で流行する種類が異なります。
流行すると予測されるウイルスに合わせたワクチンがありますので、「去年受けたから受けなくてよい」というものではありません。毎年受けましょう。

インフルエンザ
インフルエンザに感染したら
  • 疲れを感じる際は、十分な休息をとりましょう。
  • 1日3食、栄養バランスよく、食事をしましょう。
  • 適度に運動しましょう。
  • 体の免疫力を上げましょう。
  • 出掛ける時はマスクをつけましょう。
  • インフルエンザウイルス、高温度多湿を嫌うので室温22℃、湿度50%~60%を目標に温度湿度の調整をしましょう。寒いですが、適度な換気も重要です。
  • 手洗い、うがいをしっかり行いましょう。

禁煙外来

当院ではチャンピックスを使用した禁煙治療をこなっています。

治療スケジュール

1日目〜3日目 チャンピックス 0.5mg 1錠/日
4日目〜5日目 0.5mg 1錠/日
8日目〜 1.0mg 2錠/日

初めの1週間はチャンピックスの増量期ですが、その間は今まで通り喫煙していただきます。
その後、8日目から維持期になりますが、そこから禁煙開始です。

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受診日は初診日、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の計5回です。

ニコチン依存度チェック

下の表は、ニコチン依存症かどうかを判定するテストです。10項目の質問に「はい(1点)」または「いいえ(0点)」で答え、どちらでもない場合は0点とします。合計点が5点以上ならばニコチン依存症とされます。早速チェックしてみましょう!

ニコチン依存症を判定するテスト TDS(Tobacco Dependence Screener)
設問内容 はい(1点) いいえ(0点)
①自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
②禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
③禁煙や、本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
④禁煙や、本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
⑤ ④でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
⑥重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
⑦タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
⑧タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
⑨自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
⑩タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。

チャンピックス(バレニクリン)は、日本の経口禁煙補助薬です。

薬用作用

体内のニコチン受容体は骨格筋細胞や末梢神経細胞、中枢神経細胞などさまざまな細胞に分布するが、ニコチン依存に関わっているのは中枢神経細胞(脳)にあるニコチン受容体です。ニコチン受容体にはさまざまなサブタイプが存在しますが、中枢神経細胞に多いのはα4とβ2で構成されたα4β2受容体です。バレニクリンはこの受容体に結合することによって軽く刺激し少量のドーパミンを放出させ、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する欲求を軽減します(刺激作用)。

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さらに、その状態でニコチンが入ってきてもニコチン受容体はバレニクリンによって占拠されているため結合できず、ニコチンによるドーパミンの放出を抑制することになるため、喫煙による快感が得られにくくなります(拮抗作用)。バレニクリンはこの二つの作用機序によって禁煙を成功させる禁煙補助薬です。

副作用

多くは、吐き気や便秘、食欲不振などの胃腸症状です。頭痛は10人に1人くらいの割合で起こると言われています。めまい、傾眠、意識の低下・消失などの意識障害を来す事があり、それに伴った自動車事故の発生が頻度は少ないですがあります。精神的な変調もみられることがあり、不眠、異常な夢、不安感、イライラ、怒りっぽい、気分の落ち込みといった症状が現れますが禁煙に伴う離脱症状と厳密に区別することは困難なようです。海外では、重い抑うつや焦燥、行動変化を生じ、さらには攻撃的行動や衝動的行為に至った事例も報告されているようです。

その他、発疹・発赤、かゆみ、発熱、だるい、目の充血、のどの痛み、水ぶくれ、顔や唇、舌、喉の腫れ、飲み込みにくい、息がしにくい、手足の腫れ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色になるなどが起こることがあります。

副作用が出た場合は、症状に合わせ治療を中止しなければならないか、継続して行く事ができるかを診察の上、十分相談して決めていきます。

禁煙外来のQ&A
初めての禁煙で、うまくいくか不安です。
まずは練習だと思って取り組んでみてください。私たちもお手伝いをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
禁煙後どのような離脱症状がでますか。
禁煙後の離脱症状としては、とてもタバコが吸いたくなる、気分の落ち込み、イライラ、欲求不満、落ち着かない、食欲が増す、寝つきが悪い、便秘などの症状があります。しかし、これらの症状が全て出現するわけではなく、人によって異なります。
職場や家族に喫煙者がいるので、自分も吸ってしまいそうです。
周囲の人に禁煙宣言をして、できるだけ自分の前でタバコを吸わないようにお願いしておきましょう。
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